噺の話

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落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。

日刊ゲンダイの中島教授イジメ記事に、ノーと言いたい!

2月9日のNHKスペシャルに出演した慶大の中島教授について、その著書『大相撲の経済学』の一部引用を含め、日刊ゲンダイという夕刊紙が、なんとも情けない非論理的な“イジメ”記事を掲載している。少し長くなるが、あえて引用する。
日刊ゲンダイのサイト

 協会は不祥事発覚のたびに外部の有識者を入れ、改革をアピールしてきた。しかし、彼らの中にも八百長に寛容な人がいるのだから、実態の解明などまったく期待できない。
 相撲協会に公益財団法人認定のための改革案を提言する「ガバナンス(統治)の整備に関する独立委員会」。賭博問題などの不祥事発覚後の昨年7月にできたものだが、その副座長で慶大教授の中島隆信氏は、著書「大相撲の経済学」(筑摩書房)でびっくりの主張を展開している。
〈仲間うちで結束を固め、組織を防衛しようとする角界にあって、力士たちがガチンコ相撲をしていないと非難するのは、組織を守ろうとする会社で社員たちが互いに真剣に競争していないことを非難するのと同じではないだろうか。組織を守る仲間であれば、自分が困っているときは助けてもらい、次に相手が困っているときは助けてあげるという相互扶助的な星のやり取りが自発的に起こったとしても何ら不思議ではない〉
〈現状以上に真剣勝負を増やすことが相撲のパフォーマンス向上にそれほど効果があるわけでもなく、かえって怪我人が増えたり、勝つことだけを目的とするような相撲が横行したりするのであれば、部外者が八百長の問題にそれほど目くじらを立てて非難する必要もないだろう〉
 これは街の好角家のヨタ話ではないのだ。中島氏は、9日のNHKスペシャル「八百長はなぜ起きたのか~揺れる“国技”大相撲~」にも出演し、あれこれ話していた。そんな人が「八百長で騒ぐな」のスタンスだから、ウミを出し切れるわけがない。
 早くもウヤムヤな幕引きが見えてきた。



 この本、まだ読んでいないが、ますます読みたくなった。なぜなら、そこに“本当のこと”が書いてあるように思えるからだ。だから、ひとまず日刊ゲンダイには、本の引用については、小さな声で、ありがとう、と言おう。そして、息を吸い込んで大きな声で、「馬鹿!」と言わせてもらおう。

 引用した部分だけを読んだって、それが「八百長擁護」とは到底思えないではないか。組織、そして経済的な観点から、一つの組織内構成員の行動力学や心理学を説明しているわけで、まったく妥当な指摘。そして、事実でもあろう。問題の背景にある人間心理の本質を分からずして、この問題の解決策は考えられないだろう。変えるべき点もあれば、変えてはいけない、あるいは変えることのできないこともある。日刊ゲンダイは、単に「八百長は悪いことだからやめよう!」と叫び続けてさえいれば解決するとでも思っているのだろうか。もっとも、解決など期待してはいないだろう。なぜなら、記事になるネタが一つ消えるからね。

 扇情を旨とする夕刊紙の記事に、いちいち腹を立てているわけにはいかないし、中島教授だって大人の対応として無視するだろうが、ヤダねぇ、こういう記事は。こういった夕刊紙や週刊誌などが、“中島教授は八百長を擁護”なんてわめいているうちに、訳のわからない人の中で、そう思ってしまうん人もいるんだろうなぁ・・・・・・。

 この夕刊紙、発刊当時は、もっと外の権力に向かっていくパワーも記事の妥当性もあったように思うが、今日の日刊ゲンダイでは、記者(ライター)同士で常に身内のガチンコ競争ばかりで疲弊しているらしく、外の権力に向かう余力も、問題の本質を見る気力も残っていないらしい。
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Commented by 創塁パパ at 2011-02-13 15:20 x
この新聞も「クズ」です。ただ批判しているだけ。「裏をとらない取材」
これは記事ではありません!!!

Commented by 小言幸兵衛 at 2011-02-13 16:32 x
発刊当初からは随分変わってしまったようです。
よくこんなこと書いて平気ですねぇ・・・・・・。
AとBからCもDも経由せず、Eまで導こうとする、そんな無茶を感じます。

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by kogotokoubei | 2011-02-11 15:25 | 幸兵衛の独り言 | Comments(2)

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