噺の話

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M-1最終回を見て思うこと

先日、M-1が終了することについて書いた。。2010年12月13日のブログ
どとらかと言うと、終了を喜ぶ内容だったが、M-1ファンの方に、「見もしないで!」と言われるのも癪だから、今夜の最終回は九組すべて見た 決勝3組はすべて吉本所属。
◇笑い飯:何がおもしろいか未だに分からないが、九回連続決勝出場らしい。同じ設定のギャクを二人で交互に行うパターン。これなら4分でも3分でも大丈夫なはずだ。
◇パンクブーブー:昨年の優勝者で、今回は敗者復活戦から。一回戦と決勝、あの同じような“思わせぶり虚言”を基本としたコントは、決勝では見る者も予想がつくので笑えず、ちょっときつい。
◇スリムクラブ:沖縄出身で何とも不思議な味があるコンビ。背の高い方は、ピンでフランケンシュタインのギャクを演じていたような気がする。私はこのコンビの醸し出す、妙に“シュール”っぽい部分と、語らない“間”が好きで、二回の演技とも結構楽しめた。

 たった4分のギャクで1,000万の賞金を左右するのだがら、ある意味恐ろしい240秒である。
 決勝は、一回戦の点数方式ではなく、七人の審査委員が三組の中から一組を選ぶのだが、「笑い飯」4票、「スリムクラブ」3評となった。なるほど、という決着。“談合”“演出”“シナリオ”といった言葉が匂うエンディングである。(“八百長”とは言ってませんよ!)

 同じ吉本の三組で、いわば“有終の美”をベテランに飾らせたのだろうが、私の採点は圧倒的にスリムクラブである。まぁ、彼らもそのうちテレビで露出が一気に増えると、飽きられるのも早いだろうが、しばらくは何が飛び出すか分からない会話の楽しみはあるかもしれない。決勝での「民主党」というクスグリには、結構笑えた。

 M-1終了にあたって、島田紳助はこう語っている(と、サンスポに載っていた)。
サンスポの記事

イベントを企画した大会委員長の紳助は「たくさんの後輩が育ち、漫才を目指す若者が増え、レベルも上がった。漫才へ恩返しできた気持ち。最後のM−1で、また1組スターが生まれることを心から願ってます」とコメントし、国民的イベントに成長したことに満足している様子。



 スリムクラブが“スター”になるかどうかは、分からない。しかし、「笑い飯」を優勝させることが“スター誕生”とは、誰も思わないだろう。彼らはすでに十分に名を売っていて、その芸のインパクトも年々薄れているし、一回戦と決勝ともに、私には余りにも無理のある芸に思えていた。

 スリムクラブが今後どう育つかは分からないが、「笑い飯」や「パンクブーブー」に比べて計算できにくい面は“テレビ向き”ではないかもしれない。たぶん、本人達も自分達がどんな芸をすべきかは、まだよく分かっていないはずだ。しかし、今までの漫才においては稀有なシュールさや、その芸の不安定さこそが魅力の沖縄コンビを優勝させることのほうが、最後にふさわしかったのではなかろうか。
 決勝の審査結果発表の前に、スリムクラブの一人が、「ここまで来れて幸せです。どんな結果でも甘んじます。」という言葉ほど、この番組の背景を感じさせるものはなかった。彼らも先輩をさしおいて優勝するとは、思っていなかったのだろう。
 「苦節○年・・・・・・」といった浪花節な記事がスポーツ紙を賑わしそうだが、ほとんど「予定原稿」で行けそうな、そんなシナリオ通りとも言えるエンディング。主催側としてはこの番組の“レギュラー”「笑い飯」に“功労賞”を贈呈できて無事終了することで、ホッとしているのだろう。とにかく、この番組が終わってよかった。
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Commented by 甘木 at 2010-12-27 13:51 x
私は純粋にネタだけ見たかったので、まずビデオに撮り、無駄に長い前フリやら、
何で呼ばれたのかわからん審査員どものコメントやら、敗者復活の様子とか、
或いはCMとかを全てSKIPしました。何年もそうしてますが、今年ほどつまらない
回は無かったですな。(唯一クスッとしたのが「民主党」)
アンタッチャブルやサンドイッチマンが優勝した時には、私の様なSKIP視聴者でも
ドカーンと盛り上がるのを感じたのですが、今回は・・・(泣)。
放送前にネットで「今年の優勝」はなんて投票を受け付けていたので、笑い飯に
投票しておきました。理由を書く欄があれば「大人の事情」としたのですがね(笑)。

Commented by 小言幸兵衛 at 2010-12-27 16:20 x
お立寄りありがとうございます。
M-1は、これまではチャンネルを替えている途中に、たまたまナイツあたりを見る位だったので、まともに全出場者を見たのは初めてです。まぁ、予想通りという結果でしたね。
吉本が、次に何を考えているのか知りませんが、頼むから上方落語のことにも、少しは時間と金をかけて欲しい、と思っています。

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by kogotokoubei | 2010-12-26 21:07 | 幸兵衛の独り言 | Comments(2)

落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。


by 小言幸兵衛