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「円生争奪杯」に関するテレビ放送について

さて、本日開催される「円生争奪杯」について、昨夜の“円丈一門お仕事ブログ”で、このイベントのことがテレビ朝日、そしてあのNHKでも放送されると書かれている。せっかくのニュースなので引用。
円丈一門お仕事ブログ

なんと17日の東洋館「円生争奪杯」をテレビ朝日「スーパーモーニング」で流す。しかも17日、18日の2日にわたって流すのだ。そして18日はNHKの「おはよう日本」多分、7時台に流す予定なのだ。新聞はほぼ全紙来るんじゃないかね。ここまで盛り上がるとは、思わなかった。頭を絞って考えれば、話題になる面白いイベントまだありそうだ。えんちゃん


「えんちゃん」は、円丈師匠ご本人ということだろうね。
ブログには取材風景と思しき写真も掲載されている。

さてさて、この大名跡を巡る騒動、今夜のバトル(?)以降どのような展開になるのやら・・・・・・。
一回限りの『妾馬』と『居残り佐平次』で勝負をつけること自体はナンセンスだし、いわば出来レースかとも思う。円丈師匠は名乗りを上げて衆目を集めることだけでも目的を果たしたと思っていると察するが、マスコミを巻き込むこともできたことだし、これを機に大きな名跡の襲名に関して建設的な議論が起ることを、少しは期待している。

何度も書いてきたが、「止め名」派のあの人の発言や行動に注目だなぁ。そもそも、あの人は今夜会場に行くのだろうか。私は行かないので、本日浅草東洋館に行かれるブロガーの方のご報告を期待しています。

そもそも落語家の名跡は、先代が存命中ならご当人の意向が優先されていいが、人の生命はそう計算通りはいかない。だから本人が亡くなってから親族とその取り巻きだけで襲名権的なものを暗黙のうちに握ってしまうことになり、いろいろと問題が起る。

歴史ある名跡(代々継承されている名跡)は、本来は協会が管理し、適宜関係者に相談してふさわしい若手に継がせるようにして欲しい。そうしないと、一代限りとも言える名前で実力者であればあるほど、ふさわしい名跡への襲名のチャンスがないために現在の名前のまま、という状況が続くだろう。それはそれでいい、という考えもあるが、落語という文化の背景には江戸時代からの綿綿と続く歴史があり、名跡もその一つなのだ。「協会」という組織なのだから、それ位の仕事をする必要があるだろう。大相撲みたいに名跡に「値段」をつけて売買するわけにもいかんだろう。

とにかく、燕枝、柳枝などの大きな名跡が、今のような管理放置状態であれば「止め名」や「空き名跡」ではなく「死に名」になると思い、残念でならない。だからこそ、どんな方法であれ今回の襲名争奪戦が盛り上がるのは結構なことだと思う。
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by kogotokoubei | 2010-03-17 09:23 | 襲名 | Trackback | Comments(0)

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