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「円生争奪杯」は、一回限りか!?

円丈と鳳楽による「円生争奪杯」の件で、続報。というか、円丈がホームページ(タイトル「三遊亭円丈落語の世界」)に、次のようなことを書いているのでご紹介。
三遊亭円丈落語の世界

【多分、「円生争奪杯」は、これが最後?】
 この争奪杯、それなりに結構取り上げられているようだ。この会はアト2.3回はやりたいと思っていた。しかし、どうも実際はそうならないような気がする。今回だけで終わる公算が強い。別にこの落語会の人気を煽るために言ってる訳じゃない。結構、大変なのだ。しかも鳳楽くんとは、考え方がかなり違って、水と油だ。一緒に相談しながら会をやること自体が、結構ストレスになる。それにお互い利害が、真逆だし、それぞれが背負っているものが違うから、いや何だかんだとむずかしい。襲名なんてこうやってなりたい者同士が、高座で戦うのがいいんだが、なかなか現実には難しい。



開催準備の打合せをするうちに、あらためて“見解の不一致”を痛感したということだろうか。
想像する架空の二人の会話
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円丈  一回こっきりじゃ関係者も判断できないだろうから、三回くらいは
    実施しましょう。
鳳楽  何をおっしゃる。私は六代目の総領弟子だった師匠円楽のお墨付き
    をもらっているので、本来ならばこんなことはやらなくてもいいの
    です。円丈さんがどうしてもとおっしゃるから一回だけお付き合い
    するのです。ある意味では、襲名披露興行の事前イベントのような
    もの。二度も三度も開催する意味はございません。
円丈  な、な、なんということを!あくまでこの争奪杯で襲名の是非を
    関係者に問うために行うのであって、あんたの襲名披露の前座の
    ようなものではない。あれだけのネタの数を誇った六代目円生の
    後継を決めるのに、たった一席では無理でしょう。
鳳楽  総領弟子円楽と行動を共にしなかった人たちが、今さら円生の名跡
    を継ごうなんてことは、はなからありえないことなのです。勝手に
    決めたとかなんとか言う陰口なんざぁあたしゃ気にしませんが、
    円丈師匠は襲名に名乗りを上げられ、対戦をご希望されたのでお受
    けしたまでです。一席でも、見る人が見て、聞く人が聞けば、私の
    襲名にご反対にはならないでしょう。
円丈  あのねぇ、あたしだって円生師匠が亡くなられるまで一緒でしたよ。
    十分に七代目を継ぐ資格はあると思いますよ。第一、あぁたは孫弟子
    じゃぁないですか。入門だって真打昇進だってあたしのほうが早い。
    あぁたが協会にいたら香盤はあたしが上だよ。
鳳楽  あたしは協会ではなく六代目の血統を伝承する円楽一門ですから、
    落語協会の香盤なんていうもんは、まったく関係ない。すでに六代目
    のお孫さんのお一人には私が襲名することの了解をいただいており、
    残る関係者の皆様方にもご挨拶をしようと思っていました。ちょうど、
    そのご挨拶代わりとして私はこの会をお引き受けしたんでげす。
円丈  な、な、なんだと・・・・・・。挨拶代わりだと!
楽太郎 まぁまぁ、お二人とも落ち着いて!

と楽太郎が中に入って二人を分けたが、円丈の怒りはおさまらない……。
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*くどいようですが、こんな会話だったんじやぁねぇかなぁ~という フィクション ですよ!

まさか、65歳と62歳のお二人が、こんな子供じみた会話をするとは思えないが、いずれにしても、一回限りという鳳楽案に円丈が押されているのは確からしい。

3月17日一回だけの争奪戦で、果たして本当に関係者といわれる方々は判断できるのだろうか?
もちろん出来レースで、あくまでこの会がセレモニーなら問題はないのだろうが、いわゆるコンセンサスを得た襲名にはならないだろう。
ましてや、「止め名」決定委員会(?)の人々は、このイベントそのものを認めちゃいないはず。

本来、こういう大きな名跡の襲名の際のご意見番である都内四席の寄席の席亭達の意向は、さてどうなのか。
楽太郎の円楽襲名披露興行が3月下席の新宿末広亭で組まれ、その後も浅草、池袋で予定されているらしい。「笑点」仲間である芸術協会の歌丸会長の大きなバックアップが背景にある。もちろん、芸協が出演できない鈴本での開催は、ない。
もしかすると、旧円楽一門の芸協入りを前提に、歌丸は鳳楽の円生襲名を支持するのかもしれない。七代目円生の襲名披露興行なら、いつもは落語協会に比べ観客動員の少ない芸協主催の寄席も賑わうだろう。しかし、芸協の三遊亭のベテラン達は歌丸会長を支持するだろうか・・・・・・。まぁ、ただ単に“歌さん”の“楽さん”への友情の印で、それ以上の政治的な要素はないのかもしれない。

もし、円楽襲名披露興行を行わない鈴本が、円生の名跡を止め名にしたいと考えているなら、鈴本と険悪な関係になることを避けるため他の三つの寄席も「止め名」派になるように思う。

3月17日の争奪杯、大山鳴動して「止め名」になった場合、円丈は「炎上」、鳳楽は「崩落」という名に襲名してもらおう!(蛇足ながら、冗談ですよ、冗談!)
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by kogotokoubei | 2010-02-18 18:04 | 襲名 | Trackback | Comments(0)

あっちに行ったりこっちに来たり、いろんなことを書きなぐっております。


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