噺の話

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今年のマイベスト10席

今年行った寄席・落語会は39回。備忘録替わりに、私のベストテンを選んでおくことにした。ただし、好みもあって結構同じ噺家さんの会に複数通っていることもあるので、あえて同じ噺家さんからは一席だけとし、マイベスト十席を序列をつけず時系列で並べてみる。
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・三遊亭遊雀 『崇徳院』 
  *3月21日 朝日名人会(有楽町朝日ホール)
・桃月庵白酒 『木乃伊取り』 
  *4月28日 WAZAOGI落語会 白酒ひとり会(お江戸日本橋亭)
・柳家喬太郎 『純情日記・横浜篇』 
  *6月17日 談春・喬太郎 二人会(関内ホール)
・瀧川鯉昇 『御神酒徳利』
  *6月25日 県民ホール寄席 瀧川鯉昇独演会(神奈川県民ホール)
・柳家権太楼 『寝床』
  *8月3日 三三 背伸びの十番 第六回(横浜にぎわい座)
・柳家さん喬 『百年目』
  *8月18日 鈴本夏まつり さん喬・権太楼選集
・桂雀々 『夢八』
  *9月2日 雀々・談春 二人会(国立演芸場)
・古今亭志ん輔 『居残り佐平次』
  *9月15日 志ん輔三夜 第三夜(国立演芸場)
・柳家三三 『文七元結』
  *11月2日 三三 背伸びの十番 第九回(横浜にぎわい座)
・三遊亭兼好 『一分茶番』
  *12月1日 師走新風落語会(横浜にぎわい座)

<番外特別の一席>
・桂枝雀 『つる』(ビデオ落語)
  *12月4日 桂枝雀生誕70年記念落語会(麻生市民館)
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 悩みに悩んで次の高座は十席からはずしたが、どれも印象に残るものだった。
  ・立川談春 『三枚起請』(2月14日 立川談春独演会)
  ・柳家喜多八 『首提灯』(2月18日 浜松町かもめ亭)
  ・桂平治 『おかふい』(6月10日 鯉昇・平治 二人会)
  ・古今亭菊之丞 『船徳』(8月27日 平成特選寄席)
  ・昔々亭桃太郎 『寝床』(9月8日 桃太郎・鯉昇 二人会)
 
 寄席の高座の中では、6月6日の新宿末広亭における古今亭志ん輔『夕立勘五郎』が印象深い。

 迷いなく選べたものが次の三席。まぁ、2009年マイベスト3と言ってよいだろう。
 ・柳家三三   『文七元結』
 ・瀧川鯉昇   『御神酒徳利』
 ・柳家喬太郎 『純情日記・横浜篇』

 三三は、“背伸びの十番”で権太楼『寝床』と同じ日に演った『三枚起請』も捨てがたかったが、二者択一なら文七になる。マクラなしで一気に語り込んだ噺には、今後の三三の可能性が見えたような気がする。また、それまでは年齢不相応に老獪さばかり目立っていて心配していたのだが、佐野槌の女将の演技などを含めそういった杞憂を払拭してくれた。「背伸びの十番」は、企画そのものが良かった。来年の三三が、またどこまで伸びるか楽しみだ。しかし、チケットはますます取りにくくなるなぁ・・・・・・。

 鯉昇は、今年意図的に追いかけた人だが、一つもはずれがなかった。『ちりとてちん』も『船徳』も『茶の湯』も忘れ難いが、一席に絞るならこの噺。何度も書いているが、“食べ物”のネタになると追随を許さないものがあるが、あえて三遊派本寸法の『御神酒徳利』を鯉昇ワールドに仕立て直し、横浜のベテラン落語愛好家で埋まった県民ホールを沸かせたこの高座を選ぶ。来年もこの人からは目が離せない。

 喬太郎は、談春との二人会での一席。昨年、一昨年あたりの喬太郎は、超過密日程のせいだろう、やや疲れが見られ風邪気味とも思える日も少なくなかったのだが、この日は良かった。ちなみに、談春に関しては今年は独演会には一度だけで他は雀々そして喬太郎との二人会の計三度しか行かなかったが、十席に入れようかどうか迷ったのは独演会の『三軒長屋』。二人会のほうはどちらも相手のほうが光った。なかでも横浜での喬太郎との二人会では、喬太郎の出来がすこぶる良かったこともあり、ボクシングなら8ラウンドのノックアウト、野球なら5回コールド、で喬太郎の勝利という印象。もちろん、喬太郎にとっては地元ということもあって談春にハンデがあったと言えるのだが、それにしても談春は二人会の場合に気負い過ぎるのか、独演会に比べて出来が良くないようだ。“上手い”のは、誰しも認めるところなので、“凄い”談春に会える落語会に出会いたいのだが、ともかく喬太郎も談春もチケットが取れなさ過ぎる。


 もちろん、上記以外の落語会、寄席でのたくさんの高座で今年も笑わせてもらい、時には唸らせていただきました。さて、来年はどんな顔ぶれになるのか、自分自身でも楽しみである。ただし、意図的に追いかけようと思う若手・中堅が二~三人いるので、結構同じ名前がブログに登場するかもしれませんが、ご容赦の程を願います。
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Commented by home-9(ほめ・く) at 2009-12-26 10:06 x
ここしばらくは喬太郎、鯉昇、三三の三強が軸となる時代が続きそうです。若手は兼好、一之輔あたりですか。
立川流の噺家はそれぞれ魅力的な高座をみせてくれましたが、振り返ってみて印象に残るのは少ないようです。今ひとつ人の心を打たないのでしょうか。

Commented by 小言幸兵衛 at 2009-12-26 14:48 x
 落語歴から言えば大先輩と思われるほめくさんと評価が近い
ようで光栄です。たしかに、この三人が旬ですね。
 鯉昇、喬太郎、三三のそぞれぞれと同じ年代で好敵手になって
欲しい人が、志ん輔、遊雀、兼好、というところでしょうか。
 若手では一之輔、菊六が図抜けていると思います。
 立川流は、志の輔、談春を筆頭に、人気がバブルではないかと
思います。もう少し時間がたって落ち着いたら噺の味わいも変わ
るようにも思うのですが・・・・・・。私は、あの金額のチケットを苦労
して入手てパルコに行く気にはなれないですねぇ。同じ噺を何日
もできるということも、ある意味すごいけど、私には分からない。

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by kogotokoubei | 2009-12-24 12:23 | 落語会 | Comments(2)

落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。


by 小言幸兵衛